Date: 2008年12月06日

自分の尻に火をつけて

ちょいと前に坂東さんの「女性の品格」が話題になったが
それと前後して、本屋に“品格”ブームがおこった。

今、本屋で目に止まるのは
“レバレッジ”とか
“ハック”とか
自己啓発系の分野で並ぶコトバ。

文芸書で似たタイトル、っていうのはありえないけど、
こと自己啓発ものや、ビジネス書のタイトルには
その年の流行コトバが反映されやすいみたい。

同じ著者で、シリーズで出ているということは
やはり、売れているんでしょうね。
自分の尻に火をつけて

レバレッジ時間術」本田直之/幻冬舎新書



今年はこういうビジネス書籍が、いつもに増して
売れ筋上位にくい込んできてるんだとか。

わかる気がします。
同じ時間をかけるのなら、効率よく仕事をする・・・

これって、まぁ今では、当たり前のことなんだけど
終身雇用制&年功序列があったときには
そんな自助努力しなくたって、人並みにやっていれば
そこそこ、上がれたわけでしょ。

こんだけ自己投資だ、効率だ、費用対効果だ、
各自が必死こいて自分を高めて、他人と差別化しなかったら
生き残っていけなくなっているのね。

で、
ふと思ったのが、そこそこフツーにやっていれば
なんとかなった時代に

他より頭ひとつ、ふたつ飛びぬけるために
努力していた人たちは
どうやって自分の尻に火をつけていたんだろうなぁ、って。

今は、いわば戦国時代なワケで、やらなかったらもっと大変な目にあうから
後ろから忍び寄る、不安という名の追っ手に立ち向かうため、腕を磨いている状況。

だとすると、泰平の世、それでも厳しい方の道を選ぶ人たちって・・・
よほどの変人だと思うわけです。

変人というのは、決して悪い意味ではなく。
要は、後世に名前を残す偉人たちですね!

私が思うに、そういう“ちょっと人とは違う変わった人”は
仕方なく、やらされているのではなく、
自ら進んで(楽しんで?)得意分野に没頭していくんでしょうなぁ。

私が生きてるこの時代にも、確かにそういう人がいるんですよね!
スティーブ・ジョブズさんシカリ、
横尾さんシカリ。

残念ながら、時代がかぶらなかった方とは
本や媒体を通してしか出会えないけど

今、同じ時代を生きている人なら
直接、ご本人にお会いするチャンスはありますものね。

他人との差別化とか、オリジナリティとかいう前に
私は自分の尻に火をつけて、何がしたいのか。

一生の仕事として、何を残したいのか、考えんといかんなぁ。
(なんだか大きい話になっちゃった)

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Posted by コアル at 22:38│Comments(2)本・雑誌・マンガ

この記事へのコメント

同感!な日記ですね。

私はなんだろう…やっぱり自分が離れようとしても離れられないダンスかな、と。
自分自身の行動としても、運命的にも、導かれるままに私は進んでいますが、
ふと世の中や社会を引いた目で見るとコアルさんと同じようなことをふと考えてみたりします。
Posted by みやぞにー at 2008年12月07日 00:43
みやぞにーさん>
私も、導かれるままに、まだ見ぬ目的地へ連れていってもらおう!1年後、3年後、5年後、どこに連れていかれてるのか、今から楽しみですね。
Posted by コアルコアル at 2008年12月07日 19:00
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